広東省(かんとうしょう?コワントンショウ) 中国南部の省。山地が総面積の50%余を占め、チューチアン(珠江)デルタを中心とする平原は20%にすぎない。南シナ海に面する海岸は中国の省?市で最長。ホンコン(香港)特別行政区やポルトガル領のマカオは、同省の南にある。現在、開放の最先端をはしる地域として注目されている。漢族のほか、リー(黎)、ヤオ(瑶)などの少数民族がすむ。面積は19万7100km2。人口は7859万人(2002年)。省都はコワンチョウ(広州)。

 

 ■経済

 高温多湿の気候のため、稲作のほか、亜熱帯果物?ゴムなどの商品作物、養蚕などの農業が盛ん。サトウキビと水産物の生産額は国内1位。工業は食品?紡績?製紙などの軽工業の比重が高く、中小企業が主体である。現在、外国(とくに香港)からの委託加工基地になりつつある。古くから手工業が発達し、刺繍などの工芸品が有名。前140年から外国との交流?交易がおこなわれ、中国の南の玄関として知られる。1957~70年代末には、広州交易会は西側諸国にひらかれた唯一の貿易窓口だった。現在、中国の対外貿易の中心的な役割をになっている。

 

 ■歴史

 広東省一帯は前214年秦に征服され、南海郡がおかれた。清代に広東省と改称した。近代にはいってアヘン戦争、孫文の清朝打倒運動、国民党の北伐など数多くの歴史事件の舞台となった。唐代から海外に移住する華僑があらわれ、これまでもっとも多くの華僑をおくりだしてきた地域として知られる。1980年代にはいり、政府によって対外貿易?外資導入?外貨保有などをふくむ一連の特殊政策があたえられる経済特区が、他の省?市にさきがけて設置された。広東省に進出した外資系企業は2万社、その従業員は300万人といわれている。兵庫県、アメリカのマサチューセッツ州、オーストラリアのニューサウスウェールズ州と友好関係をむすんでいる。

 

 ■観光と文化
 光孝寺(広州)など国指定の重点文物は16カ所あり、そのうち3分の2は近代革命ゆかりの史跡である。中山大学など51の高等教育機関がある。広東語、広東料理、リンナン(嶺南)画などに代表される独自の広東文化圏が形成されている。

(資料出所:マイクロソフトエンカルタ2007)

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