中国北西部にある自治区。中国語ではネイモンクー自治区(内蒙古自治区)。北はロシア連邦、モンゴルと国境を接する。北東部はターシンアンリン(大興安嶺)山脈、西部はゴビ砂漠が占め、中央を黄河がながれる。シンチアンウイグル自治区(新疆ウイグル自治区)、チベット自治区についで3番目に大きく、国内の8割のモンゴル族が居住する。面積は117万7500km2。人口は2379万人(2002年)。首府はホフホト(呼和浩特)。

 

 ■経済

 標高1000m以下の広大な草原ではヒツジ、牛、馬、ラクダなどの牧畜が盛んで、北東部の三河牛、三河馬は有名である。現在、政府主導で遊牧民の定住化がすすめられている。農業はシャンシー省(山西省)、シャントン省(山東省)などから移住した漢族によってホータオ(河套:かとう:オルドス)平原でおこなわれてきた。北東部の大興安嶺山脈の林業は国内で重要な位置を占めている。工業はパオトウ(包頭)の鉄鋼コンビナートを中心に、農牧機械、エンジン、電子機器、皮革、毛織物、酪農製品などがある。

 

 ■歴史

 この地は中国王朝やさまざまな遊牧民による支配の歴史をへている。7世紀にはすでにモンゴル族がすんでいたといわれ、13世紀の初めチンギス・ハーンの出現を契機にモンゴル族の統一国家が生まれた。その後、第5代のフビライの時代に全中国の統一がなされ、1271年に国号も元にあらためられた。中華人民共和国成立の2年前、1947年に内蒙古自治区が生まれた。

 

 ■観光と文化

 自治区内には匈奴の支配者にとついだ漢の王妃、王昭君の墓、五塔寺などの遺跡がある。競馬や蒙古相撲なども人気がある。内蒙古大学、蒙古語専門学校をはじめ30の高等教育機関がある。

(資料出所:マイクロソフトエンカルタ2007)

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