山東省(さんとうしょう・シャントンショウ) 中国の東海岸に面し、黄河下流域に位置する省。タイハン山脈(太行山脈)の東にあることから山東と名づけられた。東部のシャントン半島(山東半島)と半島基部の内陸部からなる。春秋戦国時代の大思想家孔子の故郷として知られる。面積は15万3300km2。人口は9082万人(2002年)。省都はチーナン(済南)。 |
■経済 |
農業省として有名。畑作が中心で、綿花、ラッカセイの生産量は中国一。水産物の水揚げはコワントン省(広東省)につぐ。日本へ多くの乾燥野菜を輸出している。工業は紡績、食品、機械が中心で、新興産業として石油、化学、電子などものびている。国内総生産(GDP)で2位、工業生産額では3位を占める経済規模の大きな省で、「環渤海・黄海経済圏」の中で重要な位置を占める。3000kmにおよぶ海岸線をもち、海洋開発が山東経済の特色のひとつ。 |
■歴史と文化 |
春秋戦国時代は斉、魯の領域に属し、明の時代に現在の規模の山東省が画定された。山東は歴史的に黄巾の乱、「水滸伝」で知られる梁山泊の農民蜂起、近代に入って日清戦争、山東出兵などの舞台となった。日本とは、古代は文化、近代は軍事、現代は経済のかかわりが強い。 1988年、山東半島全体が経済開放地域に指定され、韓国、日本、アメリカなどとの経済交流に積極的である。とくに韓国からの投資は400件をこえ、契約金額は500万ドルにせまる。山口県、和歌山県、アメリカのコネティカット州などと友好関係をむすんでいる。 |
■観光と文化 |
中国五大名山(五岳)のひとつタイ(泰)山、儒教の創始者孔子ゆかりの旧跡が集中するチューフー(曲阜)、風光明媚な海岸都市チンタオ(青島)など、名勝旧跡が多く、省指定以上の重点文物は160カ所をかぞえる。思想家の孔子、孟子、軍事家の孫武、諸葛孔明、書道家の王羲之など多くの著名人を輩出した。山東大学(1901年創立)など63の高等教育機関がある「教育熱心の省」として知られる。
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(資料出所:マイクロソフトエンカルタ2007)
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